「遊戯施設の維持保全計画書及び遊戯施設の運行管理規程の作成手引き」の周知に

よる遊戯施設の安全対策の徹底について(依頼)

 

建設省住指発932号

平成12年12月26日

 

東日本遊園地協会理事長 殿

西日本遊園地協会理事長 殿

 

建設省住宅局建築指導課長    

 

標記手引書は、財団法人日本建築設備・昇降機センターに設置された「遊戯施設事故防止委員会」(委員長:直井英雄東京理科大学教授)における検討を経て、平成12年12月にとりまとめられました。この手引書は、従来遊戯施設の維持保全及び運行管理の適正化に広く参考とされてきた「遊戯施設の維持及び運行の管理に関する規準」(昭和52年財団法人日本昇降機安全センター作成)の改定に当たるものです。

近年、遊戯施設の複雑化・大型化が進み、施設の適正な設計・施工はもとより、保守・点検・部品交換等の確実な履行や日常の運行業務における安全管理体制の徹底が益々重要となっております。このような中にあって、遊戯施設の設置・運行に関わる事業者が、施設の維持保全計画及び運行管理規程を適切に作成・整備することは、利用者の安全確保を図る上で極めて有効であると考えます。

つきましては、貴協会におかれましては、遊園地の関係事業者に対して標記手引書の周知を図ることにより、遊戯施設の安全対策の推進にご協力賜りますようお願い申し上げます。

 

遊戯施設の維持保全計画書」の作成手引き

 

 遊戯施設の安全管理は、適切な点検・検査、消耗部品の計画的な交換、故障・不具合等に対する適切な対策が不可欠である。こうした安全に関わる維持保全を遺憾なく実施するためには、関係者の責任範囲、図書や記録類の保管、点検や部品交換等の時期、予定される費用等についてあらかじめ明確に整理した「遊戯施設の維持保全計画書」(以下「維持保全計画書」という。)を作成し、常備しておくことが望ましい。

 このことは、遊戯施設の所有者等に求められる社会的責任と考えるべきである。

  本手引きは、建築基準法第8条第2項に基づく建築物の維持保全計画に準じて、遊戯施設にふさわしい「維持保全計画書」を作成する場合の手引きである。

T 総則

.維持保全計画書の作成

維持保全計画書は、個々の遊戯施設ごとに作成する。

.維持保全計画書に記述すべき事項

    維持保全計画書には、次に掲げる事項を記載する。

() 対象とする遊戯施設の名称、維持保全管理者等に関する事項

() 遊戯施設の概要に関する事項

() 維持保全の実施体制に関する事項

() 図書の作成及び保管に関する事項

() 点検・検査に関する事項

() 保守・部品交換に関する事項

() 事故・リコール情報等に関する事項

() 維持保全に要する費用の年次計画に関する事項

() その他維持保全に必要な事項

.用語の定義

維持保全計画書で使用する用語の定義は、次のとおりとする。

一  所有者等 :遊戯施設の所有者若しくは管理者又は当該遊戯施設を使用して事業を営む者であって、遊戯施設の運行管理に総括的な責任を負う立場の者をいう。

二 維持保全管理者:遊戯施設の維持保全業務を管理する者をいう。

三 維持保全技術者:遊戯施設の維持保全業務に携わる技術者をいう。

四  運行管理者 :遊戯施設の運行業務を管理する者をいう。

.維持保全管理者等の選任

() 維持保全管理者及び維持保全技術者の選任

維持保全管理者及び維持保全技術者は、所有者等が選任する。

ただし、維持保全技術者の選任に当たっては、所有者等は維持保全管理者の意見を聴くものとする。

維持保全管理者は1名とする。維持保全技術者については複数名選任することを妨げない。

() 維持保全管理者及び維持保全技術者の要件

維持保全管理者及び維持保全技術者は、遊戯施設の維持保全に関して十分な知識及び技術力を有する者でなければならない。

.維持保全計画書の作成等

() 維持保全計画書の作成

維持保全計画書は、原則として維持保全管理者が作成し、所有者等の承認を受けるものとする。

() 維持保全計画書の規格

維持保全計画書の規格は、A4判を基本とする。

U 各項目の詳細

.対象とする遊戯施設の名称、維持保全管理者等に関する事項            (別紙1 略)

維持保全計画書の表紙には、対象とする遊戯施設の名称を明記するとともに、表紙又は維持保全計画書の冒頭において、次の各事項を一覧表等に作成し明示する。

() 遊戯施設の名称

() 所有者等の氏名

() 維持保全管理者の氏名

() 維持保全技術者の氏名(複数の場合はそれぞれ担当分野も記載)

() 運行管理者の氏名

() 所有者等による承認年月日

.遊戯施設の概要に関する事項                                      (別紙2 略)

遊戯施設の概要は、諸元を一覧にした「遊戯施設の概要書」及び添付図面(配置図、平面図、立面概要図等)により構成する。遊戯施設の概要書に記載する諸元は、次の事項を標準とする。また、添付図面の大きさはA4判又はA3判を基本とする。

() 分類及び名称

() 設置場所及び所有者

() 施設の概要

() 乗物数及び定員

() 施設の寸法及び運動速度

() 原動機の種類、容量及び台数

() 安全装置

() 安全柵及び運転室の寸法

() 主要構造部の概要

(10) 客席部分の概要

(11) 機械装置の概要

(12) 制動装置

(13) 運転・操作の方法

(14) 基礎の構造

(15) 荷重の算定

(16) 乗客の利用制限

(17) 風速等による制限

(18) その他特記事項

(19) 設計、製造及び施工会社の名称及び連絡先(電話番号を含む)

.維持保全の実施体制に関する事項

() 維持保全の実施体制と責任範囲                                  (別紙3 略)

 維持保全の実施体制については、「実施項目」を列挙するとともに、各実施項目ごとに「実施する者」及び「責任者」を示した表を作成する。この場合、関係者の責任範囲を明確にすることに留意する。また、必要に応じて実施体制のツリー図等を作成する。

 維持保全業務のうち、専門業者等へ委託して実施する業務がある場合には、これについても記載する。

() 関連公共機関等                                                 (別紙4 略)

 維持保全計画の実施に関連する各種公共機関等のリストを作成する。また、これを見やすい場所に掲示し、常に連絡が取れる状態にしておくことが望ましい。

 なお、関連する公共機関等には、次のような機関がある。

@)医療・保健機関

救急病院、一般病院、保健所等

A)関連する公共機関等

消防署、警察署、特定行政庁、確認検査を行った確認検査機関、労働基準監督署、電力会社、水道事業者(ウォータースライドの場合)等

.図書の作成及び保管に関する事項                                  (別紙5 略)

 遊戯施設の維持保全計画上、常備する必要がある資料及び図面等(以下、総称して「図書」という。)の一覧表を作成するとともに、これらの管理方法について記述する。

 常備する必要がある図書は、通常、次のものである。              

() 遊戯施設の仕様及び図面

     @)竣工図 基礎図、関連建築図

     A)施設の仕様書、図面等 遊戯施設の概要書、主要機器の仕様書等、構造図面全体図、三面図、走路の平面図、縦断面図

     B)主要構造部図面  機械装置、駆動装置、伝導装置、制動装置、主索、主索の端部、鎖、鎖の端部、綱車等、油圧・空圧装置、車両、客席

     C)安全装置配置図 安全装置図面、安全柵、乗降場、運転室、付帯設備の図面、避雷設備、風速計、非常放送設備、航空障害灯、非常発電設備、監視用TV、ミラー、信号機等

     D)運転制御関係図面 電気回路、制御装置及び回路、動力盤、制御盤、操作盤、安全スイッチ及び配置図、センサー類及び配置図

() 性能計算書

   @)動態性能計算書

   A)構造強度計算書

() 官公庁関係書類

     @)建築許認可関係  評定報告書、大臣認定書、性能評価書、型式適合認定書、型式部材等製造者認証書、確認申請書、確認済証、完了検査記録、完了検査済証、

     A)定期検査関係

定期検査報告書(写)

() 維持管理、保守管理関係図書

     @)機器関係 機器取扱説明書(エラーリスト等含む)、点検検査基準、使用機器点検リスト、検査方法、予備品リスト、消耗品リスト

     A)機器・工具関係 保守用機器リスト(超音波厚さ計、超音波探傷器、磁粉探傷器等)・保守用工具リスト(トルクレンチ、特殊専用工具等)

     B)補修・改修関係 補修履歴、改造履歴、変更履歴

() 運行管理関係図書

     @)運行管理規程

     A)運転フローチャート

     B)平常時・悪天候時・停電時・故障時等に対応した運転取扱説明書

     C)試運転による点検項目 始業点検表

     D)注意標識等  利用制限等掲示物のリスト、掲示物の図面

() 点検・検査記録簿

      始業点検記録簿、定期点検記録簿、定期検査記録簿

() 設置工事関係の図書

        工事仕様書、施工業者リスト、材料メーカーリスト、工事工程写真、竣工写真

() 引渡し書類リスト

       引渡し図書類の一覧(特記事項等を明確にしたものを含む)

.点検・検査に関する事項                                           (別紙6 略)

() 定期点検

@)定期点検の計画表

 定期的な点検を要する項目、点検周期を一覧にするとともに、あわせて実施する者、責任者等を明示した表を作成する。

A)定期点検の履歴表

 点検年月日、点検項目、実施した者、備考等を記載する表を作成し、点検を行うごとに履歴を記載する。備考には、特に気付いた点がある場合にその内容を記載する。

() 法定定期検査

@)法定定期検査の計画表

 法定定期検査を要する項目、点検周期を一覧にするとともに、あわせて実施責任者等を明示した表を作成する。また、定期検査報告済証の掲示の場所、方法等についても記載する。

A)法定定期検査の履歴表

 検査実施日、特定行政庁への提出日、検査を実施した資格者名を記載する。また、備考欄には検査結果において特記すべき点がある場合、その内容を記載するとともに、改善措置がなされている場合には、その年月日及び改善措置の概要を記載する。

.保守・部品交換に関する事項                                        (別紙7 略)

() 保守等に関する特記事項

 遊戯施設の保守又は使用条件等に関し、引渡し書において、特記事項や当該施設に特有な保守関連事項等がある場合には、その内容を記載する。

 また、部品管理で入手に時間を要するもの、あるいは入手が困難なものなどの特殊部品については、常備する必要保有数、入手方法、保管基準等についても記載する。

() 保守等の特記事項に関する納入者確認書

 前項の保守等に関する特記事項の内容について、納入者の確認を受けるとともに、確認の日付、納入者の社名及び確認を行った担当者の役職、氏名等を記載した「納入者確認書」を作成する。

() 部品交換

@)部品交換リスト

定期的な交換を要する部品、消耗品類についてこれらの部品等のリストを作成するとともに、各部品等ごとに交換の時期又は基準、交換の責任者等を記載する。

A)部品交換履歴表

交換部品・消耗品の名称、部位、交換期日、実施者、その他必要な事項を一覧表にして記載する。

() 補修・改造等の履歴表

 補修・改造等の年月日、補修・改造等の箇所、補修・改造等の内容、実施者、責任者その他必要な事項を一覧表にして記載する。

 常備する図書において変更内容がある場合には、当該図書等の修正も併せて行う。

.事故・リコール情報等に関する事項                                  (別紙8 略)

 同種類の遊戯施設に関する事故情報を入手した場合や、納入者からのリコール等の改善申し入れがあった場合において、情報の内容、入手期日、入手先、対応策等を一覧表に記載する。対応が必要な場合には、対応の方法、実施日、実施責任者を履歴として併せて記載する。

.維持保全に要する費用の年次計画に関する事項                        (別紙9 略)

 点検、検査、保守、部品交換、補修等に要する費用の予定額について、項目の内訳を含む年次計画として一覧表を作成する。

 計画の期間は、概ね10年を目途とする。

.その他維持保全に必要な事項

 遊戯施設の機種、設置環境等により固有の維持保全を要する事項など、前項までの各項以外に、維持保全上必要な事項を記載する。

 

「遊戯施設の運行管理規程」の作成手引き

 

 「遊戯施設の運行管理規程」(以下「運行管理規程」という。)は、遊戯施設の所有者等が、遊戯施設の運行業務の管理及び運転に関して、関係者の役割分担と事故発生時等緊急時における対応方法、その他必要な事項を定めることにより、遊戯施設及びその利用者の安全確保を図ることを目的とするものである。

 本手引きは、「遊戯施設の運行管理規程」を作成する場合の手引きである。

T 総則

 1.対象とする遊戯施設の範囲

 運行管理規程は、各遊園地及び所有者等が同一の遊戯施設をひとまとまりの単位として作成することを原則とする。

 2.運行管理規程に記述すべき事項

   運行管理規程には、次に掲げる事項を記載する。

() 対象とする遊戯施設の名称

() 運行業務における役割分担

() 始業・終業点検

() 運行日誌

() 利用者に対する注意事項の掲示

() 運転者の遵守事項

() 運行の中止等の基準

() 救急体制

() 事故発生時の措置

(10) 特定行政庁への報告

(11) 教育及び訓練

(12) その他運行管理に必要な事項

 3.用語の定義

 運行管理規程で使用する用語の定義は、次のとおりとする。

一  所有者等 :遊戯施設の所有者若しくは管理者又は当該遊戯施設を使用して事業を営む者であって、遊戯施設の運行管理に総括的な責任を負う立場の者をいう。

二 運行管理者:遊戯施設の運行業務を管理する者をいう。

三  運転者 :遊戯施設を運転又は操作する者をいう。

四  補助者 :運転又は操作に直接携わらない者で、利用者の監視及び誘導等を行うことにより運転者を補助する者をいう。

 4.運行管理者等の選任

() 運行管理者、運転者及び補助者の選任

 運行管理者及び運転者は、所有者等が選任する。ただし、運転者の選任に当たっては、所有者等は運行管理者の意見を聴くものとする。

 補助者の選任は、運行管理者が行う。

 運行管理者、運転者及び補助者は、複数名選任することを妨げない。

() 運行管理者の要件

 運行管理者は、直接、遊戯施設の運転又は操作に携わらないものの、運転者、補助者の配置を含め、各遊戯施設の運行を統括し、利用者等の安全管理に総括的な責任を担う立場にある。

 このため、各遊戯施設の基本的な機能・仕組みに関して十分な知識を有しているとともに、特に天候等において運転の可否の判断や、事故その他の緊急時における的確な対処措置の判断ができる知識及び能力を備えた者である必要がある。

() 運転者の要件

 運転者は、遊戯施設の運転又は操作を直接行うとともに、利用者の安全を直接管理 する立場にある。このため、運転業務に必要な知識及び技能を有し、日常的な安全管理や緊急時の対処に必要な適正かつ冷静な判断力を備えた者である必要がある。

 具体的には、次の要件を具備していることを原則とする。

イ 満18歳以上であること。

ロ 遊戯施設の運転に関し必要な教育を受けた者であること。

ハ 担当する遊戯施設の種類に応じて所要の期間、運転見習い実習を修了し、必要な業務を適正に行うことができると認められた者であること。

 5.運行管理規程の作成等

() 運行管理規程の作成

 運行管理規程の作成は、原則として運行管理者の中から所有者等が指名した者が行うものとし、所有者等の承認を受けるものとする。

() 運行管理規程の規格

 運行管理規程の規格は、A4判を基本とする。

U 各項目の詳細

 1.対象とする遊戯施設の名称

 運行管理規程が対象とする遊戯施設の名称(複数台ある場合にはそれらの全て)を記載する。

 2.運行業務における役割分担

() 所有者等の役割

 所有者等が担うべき役割として運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。

イ 運行管理者、運転者の選任

ロ 運行管理規程の承認

ハ 救急体制の整備

ニ 事故発生時における関係公署への連絡

ホ 利用者に対する注意事項の掲示

へ  運行管理者及び運転者に対する教育及び訓練

() 運行管理者の役割

 運行管理者が担うべき役割として運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。

イ 補助者の選任

ロ 運転者及び補助者の配置

ハ 運行中の巡回

ニ 運行の中止及び再開の指示

ホ 事故発生時における必要な措置の実施及び指示

へ 運行管理者及び運転者の氏名の掲示

ト 始業・終業点検の指示及び確認

チ 運行日誌の記載及び保管

リ 遊戯施設の鍵等の管理

() 運転者の役割

 運転者が担うべき役割として運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。

イ 運行管理者の指示の遵守

ロ 遊戯施設の運転又は操作

ハ 利用者の安全確認

ニ 事故発生時における利用者の安全の確保のための緊急措置

ホ 始業・終業点検の実施及び報告

へ 運行日誌の記載及び報告

ト 研修の受講

() 補助者の役割

 補助者が担うべき役割として運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。

イ 運行管理者及び運転者の指示の遵守

ロ 利用者の安全確認

ハ 事故発生時における運転者又は運行管理者の指示に基づく補助

 3.始業・終業点検

() 始業点検

 運転者は、担当する遊戯施設の1日の運転開始にあたり、運行管理者の指示の下に始業点検及び試運転を行い、異常のないことを確認し、運行管理者に報告する旨、運行管理規程に定めるものとする。運行管理規程に定めるべき点検事項は、次のものを標準とする。

 また、悪天候、地震、故障、停電その他の異常によって運転を中止した後の運転再開にあっても同様とする。

 なお、運行管理者は、始業点検及び試運転の結果、異常のないことを確認した後でなければ、運行開始の指示をしてはならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

イ 客席部分の座席、扉、身体保持装置等の状態に関する事項

ロ 安全柵の状態に関する事項

ハ ブレーキ、安全装置、非常用装置等の作動状態に関する事項

ニ 走路、機械各部の状態に関する事項

ホ 回転、昇降等可動部分の状態に関する事項

へ 電圧値、電流値の状態に関する事項

ト 油圧又は空圧装置を有するものにあっては、油又は空気の漏れ、圧力及び温度等の状態に関する事項

() 終業点検

 運転者は、営業運転終了後は、施設を所定の位置に停止させ、終業点検を行い、運行管理者に報告する旨、運行管理規程に定めるものとする。運行管理規程に定めるべき点検事項は、次のものを標準とする。

イ 利用者の降車

ロ ブレーキ、モーター等の異常の有無

ハ 機械装置及び電気装置各部の異常の有無

ニ 回転、昇降等可動部分の異常の有無

ホ 火気の後始末

 4.運行日誌

運行管理者は、遊戯施設ごとに運行日誌を備え、前条の始業・終業点検及び試運転の結果、運転回数、利用者数、天候状態その他運行管理上必要な事項を運行日誌に記載し、これを1年以上保存しなければならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

 5.利用者に対する注意事項の掲示

   所有者等は、安全確保のための利用者が遵守すべき事項及び利用者の制限に関する事項を示す注意看板を作成し、乗降場の周囲の見やすい場所に掲示しなければならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

 運行管理者は、遊戯施設の運行にあたり、運行管理者名及び運転者の氏名を乗降場の周囲の見やすい場所に掲示しなければならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

 6.運転者の遵守事項

 運行管理者は、運転者が遊戯施設の運転及び操作をする場合において遵守すべき事項を運行管理規程に定めるものとする。運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。

イ 非常用装置の操作を熟知しておくこと

ロ 定員及び利用者の制限に関する事項を遵守すること

ハ 運転開始の合図(ベル、ブザー等)は安全を確認してから行うこと

ニ 運転中は常に利用客の動作に注意を払うこと

 7.運行の中止等の基準

() 運行の中止

運行管理者は、各遊戯施設ごとに、運行に支障があると認めた場合の運行の中止に関する基準を運行管理規程に定めるものとする。その標準的な事項は次のとおりとする。

イ 火災発生時、地震発生時若しくは悪天候時又は雷、強風等の発生が予想される場合

ロ 故障、停電等の発生時又は遊戯施設に異常を覚知した場合

ハ 人身事故発生時

ニ その他運行管理者が運行に支障があると認める場合

() 運行の再開

運行管理者は、中止した運行の再開に当たっては、事前に各部の点検を行い、異常のないことを確認する旨、運行管理規程に定めるものとする。

ただし、人身事故が発生した場合においては、所有者とともにその原因の解明に努めるとともに、再発防止のための安全対策がなされたと認めた後でなければ、運行を再開してはならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

 8.救急体制

 所有者等は、利用者等に係る人身事故が発生した場合、これに適切に対処するための救急体制を整備し、かつ、これを運行管理者及び運転者に熟知させておかなければならない。運行管理規程に定めるべき救急体制に関する事項は、次のものを標準とする。

イ 医薬品、担架、梯子等の救急用具の整備及び定置場所の明示に関する事項

ロ 救急のための医療機関との連携方法

ハ 救急要員の配置に関する事項

ニ 被害者の家族等への連絡

 9.事故発生時の措置

運転者が事故発生時に行うべき緊急措置として、運行管理規程に定める事項は、次のものを標準とする。

イ 運転の中止

ロ 負傷者の応急手当又は119番通報

ハ 利用者に対する避難誘導等その他安全上の指示

ニ 運行管理者への連絡

運転者は、補助者に対し必要な指示を行うことができるものとする。また、補助者については、運行管理者又は運転者の指示を受けた場合を除き、遊戯施設の運転又は操作 に係るハンドル、レバー又はスイッチ類等を操作してはならない旨、運行管理規程に定めるものとする。

 10.特定行政庁への報告

所有者等は、遊戯施設に係る事故が発生した場合の特定行政庁への報告について、所管の特定行政庁とあらかじめ相談のうえ、運行管理規程に定めるものとする。

この場合の報告方法は次のものを標準とする。

イ 遊戯施設事故速報 事故が発生した時から24時間以内

ロ 遊戯施設事故詳報 事故の詳細が判明した都度、その時点から起算して7日以内

ハ 推定される事故原因及び再発防止のために講じた安全対策の内容の報告 運行再開時(人身事故の場合)

 報告書の様式の例を別記様式に示す。

 11.教育及び訓練

所有者等が、運行管理者、運転者及び補助者に対して行う、当該業務の遂行上必要な教育として、運行管理規程に定めるべき事項は、次のものを標準とする。また、教育及び訓練は年1回以上行うこととする。

イ 遊戯施設に関する一般知識

ロ 遊戯施設に関する法令等

ハ 遊戯施設の運行及び点検の方法

ニ 悪天候時、故障時、停電時又は地震発生時等に講ずべき措置

ホ 人身事故発生時に講ずべき応急措置、救急方法等に関する知識

へ その他遊戯施設及び利用者等の安全を確保するために必要な事項

上記ニ及びホに関して訓練を実施する必要のある遊戯施設については、その名称を運行管理規程に明示する。

所有者等は、訓練実施後においては検討会を開催し、検討の内容を記録し保存するとともに、訓練の成果を安全対策に反映させる旨、運行管理規程に定めるものとする。

 12.その他運行管理に必要な事項

運行管理規程には遊戯施設の機種、設置環境等により固有の運行管理を要する事項など、前項までの各項以外に、運行管理上必要な事項を記載する。

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